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zoom RSS 過去に囚われたヒロイン・・・

<<   作成日時 : 2007/06/20 12:31   >>

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少々乱暴な言い方をしますと、ロマンス小説というのは、それぞれの作家の好みやクセに由来する多少の差異はあっても、おおむねワンパターンのストーリー展開がお約束になっています。。。(*^ヮ')b

それでも物書きの性とでもいうのでしょうか、どの作家も一度は自分のスタイルから多少はずれた異色作に取り組んでいるふしがあります――ただし、そうしたチャレンジのほとんどが、意図していたほどの成果を上げられずに、空振りのまま終わってしまったようですが・・・

今回ご紹介するソフィー・ウエストンドラキュラ城の主(I-792)も、そうした異色作のひとつにあたる作品で、ソフィー作品にしては珍しく、心にも体にも傷を負っていないヒロインが登場します

画像もっとも、実を言うとこの作品は、ソフィーが作家デビューして間もない1976年に発表されているので、作者自身が意識的に作風を変えたわけではなくて、まだソフィー作品のスタイルが確立されていなかったというのが、本当のところかもしれません・・・

そうした観点から改めてこの作品を見直してみると、たしかにヒロインのルーシーはトラウマになるような過去こそ背負ってはいないものの、家族や故郷の村や報われない初恋といった諸々のしがらみに囚われて、過去のくびきから逃れられずにいます

ルーシーは、村一番の名士で農場主のブラウニング大佐の秘書として働きながら、兄夫婦の子どもたち・・・ボーイアンジェラの兄妹を手元に引き取って育てています――ルーシーの兄ピーターは、妻に先立たれたうえに赴任先の中米で難病を患って長期入院を強いられているため、子どもたちを無力なに預けるしかなかったのでした

いたずら盛りの甥と姪と過ごす慌ただしいながらも幸福な日々のなかで、ルーシーの心を苛んでいたのは、少女時代から密かに思いを寄せてきた大佐の甥のニコラスに対する報われない初恋でした――いつまでたっても大人になりきれないニコラスは、ロマンティックな美女ばかりにうつつを抜かして、地味でしっかり者のルーシーのことは、幼馴染みの親友としかみなしてくれなかったのです

そんなある日、ルーシーの前に、ロバート・チャレンジャーと名乗る謎の男が現れます――外国帰りのロバートは、派手なスポーツカーを乗り回したり、かつての領主館だったウィンドラッシュ・マナーを買い取ったりと、村に越してきたその日から村人たちの注目の的となります

ルーシーは、初対面のときから彼女をからかったり、村の文化遺産でもあるウィンドラッシュ・マナーをドラキュラ城(原文ではGoblin Court)呼ばわりしたりするロバートに反発を覚えますが、ほどなくして、ロバートが実はピーターの元同僚で、ピーターから子どもたちの後見人に指名された人物であることを知らされ、彼と兄が結託して、愛する甥と姪を自分の手元から引き離すつもりでいるのではないかと、疑心暗鬼に苛まれていきます・・・

ロマンス風味がいささか希薄なところもありますが、イギリスの農村の風俗が丁寧に描写されていて、読んでいるうちに心がほのぼのとしてくる作品だと言えるでしょう

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